「空気を読む」をやめて、「空気を作る」:ハイコンテクストの達人になる。

10年前、「日本人は空気を読みすぎて生産性が低い!」、ビジネス環境でよく耳にしました。「以心伝心」はもはや日常では使われていない。「最近は明確さ」を欠いていると、「ロジックでちゃんと話してください」、「そろそろ言葉にしてください」と言われることがあります。でも、あの「ハイコンテクスト(文脈依存)」文化は変化しているのか、空気読みスキルは国際ビジネスの交渉技となり、「察し力」が新たに受け入れられている!?

参考:ハイコンテクストとローコンテクストの比較
下表は、アメリカの文化人類学者エドワード・T・ホール氏が、1976年に発表した「文化を超えて」という出版物で提唱。ホール氏の概念に基づく、コミュニケーションの文脈への依存度分類です。
特徴 ハイコンテクスト文化(高文脈) ローコンテクスト文化(低文脈)
主な地域 アジア、中東、日本 北米、西欧
言語の役割 直接的でなく、婉曲表現を好む 言葉に重きを置く、直接的
暗黙の了解 「空気を読む」が前提 言語化して伝えるのが責任
対人関係 均質的で、共通認識が多い 多様で、個々が独立している
特徴的な表現 「行間を読む」「阿吽の呼吸」 「イエス・ノー」が明確

10年前の「欠点」が、今は「武器」になる?

  • 「空気を読んで!」「以心伝心!」は合言葉、まるで超能力大会のような同調圧力の世界でした。しかし現代日本は、リモートワークが広がり“相手が考えていることを読む超能力も頼み”となる。ハイコンテクスト文化もローコンテクスト文化も少しずつ変化中。最近は、「ちゃんと言ってくれて助かる!」という場面も増え、察する力よりも、Wi-Fiの電波で伝える伝授強度のほうが重視されている時代になりつつあります。10年前は 「言わないのが美徳(ロジック説明能力の不足、言語化能力の不足のハイコンテクスト文化)」から 「あえて余白を残し、相手の創造性を引き出す技術 ≈ ローコンテクスト文化」に変化している。

AIやChatにはプロンプトやり取り必須で「なんでも聞いて!」という超ローコンテクストな環境とツールが世の中にあふれ、その結果、逆にAI側からの答え「言葉の裏に潜むニヤリとするニュアンス」や「行間に隠れたうっすら漂う空気感」を感じ取ることがあります。人間にしかできない相手を読むスキルをAIも持っている気がする。ディベートが再評価されている気もする。

高速エスカレーターが海外では増えていますが、「階段をゆっくり味わって登る」、「ドライブより散策する」こんな贅沢がいいですね。

ハイブリッドな「ハイコン」人間になる!

「空気を読む」をやめて、「空気を作る」ハイコンテクストの達人になる。

 

ただ相手の顔色を伺って黙るのではなく、「言わずもがな(当然すぎてわざわざ言葉にする必要がない)」の心地よさを演出しつつ、肝心なところではズバッと言語化する。 いわば、日本古来の「察し」の文化と、現代的な「ロジック」をかけ合わせた「ハイブリッド・スタイル」を目指します。

具体的には、まず何より、「言わなくてもわかるでしょ」という甘えを捨て去ることから始めます。「あれ取って」「それやっといて」で済ませていた指示代名詞の乱用は卒業です。AIにロジックプロセスを踏んで理路整然、今まであまりやっていない的確なプロンプトを出す、こうすると人間相手にのある具体性を持って言葉(プロンプト)を紡いでいく。

それと同時に意識したいのが、「余白」のデザインです。会話でも仕事でも、情報を100%ギチギチに詰め込むのは野暮というものです。相手が、ふと「あ、ここは私が手伝いたい!」「自分の出番だ!」と感じられるような、そんな粋な隙間を意図的に作る日常トレーニングをする。

最後に、自分とは異なる文脈を持つ人々――異文化、異言語、あるいは異なる世代――と接する余裕を持つこと。話が通じない相手を「わかってないな」と切り捨てるのではなく、全く新しい文脈を一緒に編み出していくプロセスそのものを楽しむ。そんな。

懐の深いハイコンテクスト人間を目指すトレーニング:
ハイコンテクスト依存度チェック

春を待つ:ミュージックをききながらチェックしてください。

次の質問のうち、あてはまるものは「はい」、あてはまらないものは「いいえ」にチェックをしてください。

1.. 対話のやり取りに、イエス、ノーをハッキリいわない。 はい いいえ
2..業務を進めていくときには非公式な意見調整をする。はい いいえ
3..ロジックをさほど重視しない。 はい いいえ
4..初対面の人との会話は苦手である。 はい いいえ
5..反対意見があってもハッキリといわない。はい いいえ
6..しぐさ、ボデージェスチャを交え語りかける。 はい いいえ
7.. 抽象度の高い言葉をよく使うが、わかりやすい比喩、説明を加えない。 はい いいえ
8.. “かつぜつ”はよいと思う はい いいえ
9..職場間を超えじっくりと会話するつながりくを築いている。 はい いいえ
10. .積極的に日常コミュニケーションをとらない。 はい いいえ
11..新しいプロジェクトを始めるときは、課題を言語化している。 はい、いいえ

チェック結果へのアドバイスです。

7~11の「はい」:
 相手とのコミュニケーションにおいて、言語以外でのコンテクスト部分で関わることがかなり多いようですね。 きっと言語以外のコミュニケーションには自信を持っています。が、「話が飛躍することが多い」、「相手の話をよく聞かないで対応してしまう」、「ロジックで話を展開しない」などが生じていることはありませんか。さらに、「自分のすることは多くの人にはアウンの呼吸で伝わるはず」と思い込んでいるところがありませんか。もし伝わらなかったとしたら、それは 「相手の理解力が足りない」としてしまうことはないですか。時には「遠まわしに伝え誤解を生じてしまったな」 と気づくことはありませんか。
ハイコンテクスト人ですご留意ください。

「はい」 が 4~6 傾向があります。
時々、ハイコンテクストスタイルでコミュニケーションをする傾向があるようです。言葉で、はっきり表現することは得意ですが、周囲に対しての配慮または遠慮がなにがしかの障害になっていませんか。 「話の前置きが長い」、「相手の同意に対して愛味に返事をしてしまう」、「曖昧な表現方法を使った」。すると、長い前置き、修飾語が多い、結果、話の本筋がよくわからない、 といった意見を聞く、聞こえてくることがあります。状況に応じて、ローコンテクストの姿勢、スタイルをすればベスト・コミュニケーションにつながります。

「はい」 が 0~3傾向はありません。
ハイコンテクスト依存度の傾向はありません。あなたは、ストレートではっきりものごとをいう人と評価されていると思われます。グローバル化、情報過多の今は有利なスタイルといえます。でも、「いいたいことを”ずけずけ”言う人間」 「配慮、遠慮に欠ける人間」「気心ツーカーのできない感度の低い人間」 と受けとられる面もあります。 日本社会はハイコンテクスト·コミュニケーション社会です、臨機応変でハイブリッドな対応も必要です。

 

======                     参考                    ==============

ある日、サイモンは砂浜を歩く蟻の軌跡の複雑な模様を見ながら考えました。

「砂浜を一匹の蟻が歩いている。そのうしろには延々と続く蟻の足跡。この蟻の残した足跡が複雑な絵模様を描くのはなぜだろうか?」

こんな疑問がわいたとき、足跡の複雑さを生み出した原因を蟻に求めてしまうことが多い。

 

https://wp.me/pglP3s-1uj