リスクアセスメントの基礎について

続きです。

PSM（プロセス安全管理）について

PSMとは、プロセス安全管理の略で、危険な化学物質を扱うプロセス産業において、プロセスの設計、運転、保守、改善などの各段階で、安全性を確保するための統合的な管理システムです。PSMは、プロセスからの有害物質やエネルギーの予期せぬ放出を防ぎ、重大な事故につながる可能性のある構造物の破損や安定性の喪失を防ぐことを目的としています。PSMには、プロセスハザード分析、機器完全性管理、作業許可管理、事故調査、安全教育などの要素が含まれます。PSMは、欧米を中心に多くの国で法令や規格に基づいて導入されており、日本でも化学プロセス安全センター（CCPS）のモデルが参考にされています。PSMの導入方法としては、以下のようなステップがあります。

PSMの対象となるプロセスや施設を特定する。
PSMの要素に沿って、現状の安全管理状況を評価し、ギャップを把握する。
PSMの実施計画を策定し、責任者や期限を明確にする。
PSMの実施計画に従って、必要な対策を実行し、その効果を検証する。
PSMの成果を記録し、定期的に見直しや改善を行う。

以上が、PSMについての簡単な説明と導入方法になります。😊

プロセスハザード分析は、プロセスにおける危険性や有害性を特定し評価し管理するための手法です。

プロセスハザード分析とは、プロセス産業における危険性や有害性を特定し、評価し、管理するための手法です。プロセスハザード分析には、様々な方法がありますが、共通の目的は、火災、爆発、漏洩などの重大な事故を防止することです。プロセスハザード分析は、法令や規格に基づいて実施されることがまず基盤にあり、プロセスの設計、運転、保守、改善などの各段階で行わいます。プロセスハザード分析の一般的な方法は、以下のようなものです。