システム・セーフティーとリスク低減

Design Safety System

システム・セーフティの設計要求事項

（MIL-STD-882D)
①危険な材料の使用を最小化し, 回避し、材料の選定または代替材料の使用を含む設計により関連する災害リスクを減じること。
潜在的に危険な材料を使用する場合は、システムのライフサイクルを通じてリスクが最小となる材料を選択すること
②危険な物質、コンポーネントおよびその運用は、他の活動、区域、人員および相容れない材料と離隔すること
③機器は、運用、点検、修理、または調整中に作業要員が危険源（危険物質、高電圧、電磁放射、切削面、貫通面など）に接近する暴露を最小化するように配置すること
④物理的隔離、遮へい、その他の容認できる方法により、冗長サブシステムの動力源、制御および重要部品を保護すること
⑤除去できないハザードについては災害リスクを最小化にする安全装置（インターロック、冗長性、フェールセーフ、系統保護、火災抑止、保護·機器·装置、手順などの保護手段）を考慮すること。
適用できる場合は、安全装置の定期的な機能チェックをできるようにすること
⑥設計段階でシステムの廃棄を考慮しておくこと
⑦警告信号に対して、人が誤った応答をする確率が最小化となる警告信号を考慮すること。類似システムにおいては、その警告信号を標準化すること
⑧組立、操作および保全の説明書に警告および注意を記載すること。代替設計をしてもハザードを除去できない場合には、危険なコンポーネント、機器および装置には、マーキングを付して確実に要員および機器を保護すること。多様な用途がある場合は、警告および注意表示を標準化すること。標準化する表示は、一般的に受け入れられる業界慣行に従うこと。ない場合には、組織の手順・標準に従うこと。「大災害（Catastrophic）」または「重大（Critical）」に相当するハザードに対するリスク低減には「警告」「注意」その他の記述だけの記載表示は適用してはならない
⑨安全上重要な業務には、熟練した要員が必要となる。その場合に、熟練作業認定を提案することが望ましい
⑩災害の影響による人身災害、機器、環境に対する損害の大きさを最小化すること
⑪安全に関する不十分なまたは過剰な制約を課す要求は、システム仕様書に含めてはならない
⑫特定の品目に関する生産、試験および運用において、新しい技術、材料または新しい設計を採用する場合には、容認できるリスクに到達していること。設計、変更、生産または特定の目的に関する要求事項（結果としてシステムの修正、改良、更新、新しい技術または材料の採用、または新しい生産または試験技術の採用を含む）に対する変更は、容認できる災害リスクレベルを維持する方法で達成すること。システムを運用する環境に影響する、関する変更は分析し、変更により生じるハザードまたは災害リスクの変化を特定し評価し、軽減すること