Safety thorough design activities (Part1 Design phase) to Layers of protection for Plant
Layers of protection for plantの構築
プラントの安全は、“Safety through design”、”安全は設計からはじまる”、がベースです。この思想に立脚し、プラントの設計から廃棄に至る全フェーズの“Layers of protection for plant”を構築し、未然防止および災害を最小にするエンジニアリングとマネジメントについて考えます。
Safety through design” のモデル
下に示すのは、” Safety through design” のモデルです。 図から明らかなように、運転/保全段階における安全達成にかかる安全のコストは高くなる傾向があります。このコストが高いか低いかは最初の設計にあり、安全達成の容易性につながります。
設計、調達、施工、試運転、運転・保全、廃棄/リサイクルの全フェーズのチェックリスト
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プラントの安全性の確保及び安全性向上をするためには、プロセスの全フェーズ、すなわち設計、調達、施工、試運転、運転・保全、廃棄/リサイクルの全フェーズで起こり得るハザードを可能な限り特定しそのハザード分析の結果を評価を行い ”Safety through design” の発想を一気通貫することが重要です。 出典:NSC: Accident Prevention Manual for Business & Industry: Engineering & Technology,12thEdition,p5、2001
重要なキーワード Safety through design(安全は設計から)
プラントの操業に起因するリスクの除去、低減を図るために運転における点検·保全を十分に実施しても、プラント個々のプロセス機器、装置類、配管などの信頼性および品質が向上するわけではありません。運転操業に入る前の設計段階でプロセス機器の設計が不適切であれば、たとえ設計仕様どおりの機器が調達され施工された場合でも、運用段階において保全活動を実施していても、潜在的に潜伏している問題点が顕在する可能性があります。 たとえ保全段階で不具合いを未然に発見し、事故の可能性を是正しても設計段階で適正な設計がされていない限り引き続き発生するであろう経年劣化等で発生する問題点を解消するにはコストを要し、必要な時にはシャットダウンメンテナンスをしなければならないこととなります。事実上” Just Do correction now “は困難です。このため設計段階において、プラントの全ライフサイクルでのハザードを予見・予測可能な限り” What if”の手法を活用し、最悪ケースのシナリオを想定する。そして想定したシナリオを分析・評価し、リスクの除去、軽減に努めることは必須事項で容易な安全確保につながります,容易になります。簡単に言えば「Safety through design」は、設計の初期段階における危険分析およびリスクアセスメントを実施して傷害や資産の損害のリスクを許容受レベル以下にすることです。