Why live with the dangers if there is no need?
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見慣れなかった、得体が知れなかった
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今までに見慣れなかった、得体が知れなかった、このような生き物は数多くいたことと記憶している方も多いでしょう。現在も、得体の知れない生き物はいます。
得体の知れない生き物 について、早川書房の『それはあくまで優先です運と迷信の統計学』から第10章、第12章の一部を引用しています。
第10章-幽霊屋敷の事件 一部抜粋
….. …2階に住んでいて階段を下りはじめたらちょうどその時に転んだといっていた。だから、一階と二階のあいだの階段のいちばん上にいたに違いない。
ではコンダーは?彼は三階に住んでいる。玄関のドアまで行くとき、半分ぐらいのところで足が滑ったと言っていた。では、三階のベッドルームから玄関のドアまでで半分ぐらいのところとはどこか?それは、まあ、二階のどこかだろう。これは面白い。
それからミセス·スチュアートだ。家に戻ってきて、部屋に入ったときに事故が起こった。いや、入ったときではなくて······部屋に「上がって」いくときだと言っていた。だから、階段をいくらか上がってから、杖が滑ったに違いない。けれど、どこまで上がったときだろら?確かめなくては。
私は大きな音を立てなから、玄関のドアを通って中に入った。間借り人とマギーはあれこれ話し合いなから、自分たちに共通の不運にいよいよ腹を立てていた。彼らは振り向いて私を見たけれど、この世のものではない彼らの悪霊たちに私が何かできるだろうと、楽観している樣子はなかった。
私はずばり訊いた。「ミセス·スチュアート!」。私の声があまりに大きかったので、彼女は飛び上がった。「杖が滑ったとき、あなたはどの階にいましたか?」
ミセス·スチュアートは落ち着きを取り戻して考えた。
「えーと」と彼女は口を開いた。
「上着を脱いで、ゆっくり階段を上がりはじめて······」。そして、しばらく考えてから続けた。
「たぶん、二階まで上りきっていたと思います、ほとんど、なぜなら—-」「やっばり!」。ミセス·スチュアートが言いおえるのも待てずに
私は叫んだ。「では、事故は三つとも一つめの階段のいちばん上あたりで起こったんだ!」
私は勝ち誇ったように言ったのに、期待していたような效果はなかった。それどころか、誰もが異議を唱えはじめた。
「事故じゃありません。邪悪な幽霊たちの仕業です!」
「三つの事故?いや、三つどころじゃありませんよ!」
「家全体に幽霊が取り憑いているんです、一か所だけじゃなくて!」
私はそれをいっさい無視して說明を続けた。「そして、最初の階段のいちばん上には何かあるでしょう?それは、虹色の床です。違う材料と違うペンキと違う仕上げでできた違う色の。そして、そのうちの一つが」と私は有罪判決を下した。「背理法よりも捉えどころがなくて滑りやすいんです」 参考:背理法(はいりほう)とは、ある命題を証明する際に、その命題を否定した仮定を置いて、そこから矛盾を導き出すことで、元の命題が正しいことを示す証明方法です。
みんなはしばらく、私のたとえにとまどっていたけれど、すぐに肝心の問題に戻った。「滑りやすい?それはどういらことですか?」とマギーが語気鋭く尋ねた。「何のために、あなたに……」
第12章 一部抜粋 アンラッキーな気候
近頃は、地球温暖化や気候変動がしきりに話題に上る。地球温暖化とは、端的に言えば、今、地球は以前よりも大幅に気温が上がっているということだ。たとえば、気候変動に関する政府間パネルによる第五次評価報告書は、「気候システムの温暖化は明白で、1950年代以降、観察された変化の多くは、過去数十年から数千年にわたって前例がない」と総括している。アメリカの元副大統領アル·ゴアが創設したクライメート·リアリティ·プロジェクトは、次のように述べている。「気候科学者の97パーセントが、人間の引き起こした気候変動が現実のものであることに同意している。我々は、それが起こっていることを知っているし、その理由心知っている。炭素汚染が我々の惑星を温暖化し、極端なかんばつ(旱魃)や洪水、森林火災、巨大暴風雨といった、気候の乱れによる現象を引き起こしているのだ。そして、我々はみな、人命や生計、食物と水の欠乏など、想像できるありとあらゆる形で、その代償を払っている」。そして、アメリカの地球変動研究プログラムは、以下のように書いている。「気候変動は現在進行中である。アメリカも世界も温暖化し、世界中で海面が上昇しており、何種類かの異常気象現象はしだいに頻繁で苛酷になりつつある。こうした変化はすでに、わが国のあらゆる地域と経済の多くの部門で広範な影響をおよぼしている。」 ところが、……………
とっても大事なことはロジックシンキングで変化の先取り
皆さんや私が世界に対して信じていること、何かを事実として受け入れるのに必要な事実は、つねに変化している。このような変化している事実やそれに対する考えは、脳という屋根裏部屋にある、そして屋根裏情報は、純粋な観察でもなく、問題解決のプロセスにおける情報でもなく、身の回りの事象を歪めるものなのだ。もっともらしいと私たちが信じているものが、疑問の分析·調査法における今している基本的な仮定を形づくっている。
シャーロックホームズの作者コナン·ドイルは妖精が実在するという可能性を信じる傾向にあった。妖精は本物だと信じたかったのである。このような傾向はありませんか?
このような傾向があると、潜在的なものとなった直観を形づくり、真実を確立しようと厳しさをもって行動しながらも、見破ることができないことがあります。頭の中を注意し、注視し、自ら監視、監督するべきです。ものが憑りついていなくても直観はデータを解釈する方法を歪めてしまうことがある。電球の球が切れた、「寿命だ」と。
あるものが、別のものよりもっともらしく「見える」一方で、裏付けとなる証拠がどれだけ出ようが、あるものはまつたく「意味を成さない」。直観による<確証バイアス>である(真実性、正当性と理解の錯覚、少数の法則、固着、一般論、代表性など多くのバイアス(偏見)。
バイアス、ジレンマについて一般的には、「われわれは、自分たちが信じていることに関する証拠の妥当性、正当性を疑うことは下手だが、他人の信念における誤りを、“妥当ではない”、“正当性がない”などを言うことは上手。他人が自分の誤りを見つけてくれることの受け入れは下手」。
別の言い方は。大半の人にとって、妖精存在の写真の中に欠陥を見つけるのは容易だが、個人的に利害関係があるものには、見ざる言わざるとなることが多くある。
あらゆる世界の仕組に対して、論理的に逆らう、文脈が絡む場合は、論理的に取り組む、そして無事故・無災害への取り組みは、「危険源の特定からリスクアセスメントを実施し、事故発生を防ぐ、様々な取り組みが必要」です。今日はConsequence Analysis(事故発生の結果分析)とALOHAを紹介します。
Consequence Analysis(結果分析、影響度評価、または影響評価)
Consequence Analysisのガイドライン:
Consequence Analysisは、OSHA PSM & PHA 提供の事故発生時の被害の大きさを事前評価するための手法の一つ。ALOHAはアメリカのEPAが提供しているフリーのソフトです。日本語翻訳は横浜国大のサイト:ALOHA (Areal Locations of Hazardous Atmospheres) Ver. 5.4.1.2テクニカルガイダンス (横浜国立大学安全工学科の翻訳)
【概要】ALOHA は、米国環境保護庁(EPA)および米国海洋大気庁(NOAA)により開発された、可燃物質や有 害物質などの漏えいや放出を評価するための影響評価ソフトウェアです。2006 年末に公開された Ver. 5.4.1 から、可燃物質の火災・爆発を評価できるモデルが追加されています。大気放出される化学物質 の毒性、物理的特性、気象情報などに基づき風下における化学物質による影響を求めることができ、 ALOHA の評価結果は、MARPLOT を用いて地図上に投影することができます。
ALOHAは、化学物質の放出事故が発生した際、または危機管理や防災訓練に対応できるよう設計されたプログラムで、 ALOHAは、大気放出される化学物質の毒性、物理的特性、気象情報などに基づき風下における化学物質による影響を求めることができ、ALOHAの評価結果は、MARPLOTを用いて地図上に投影することができます. ALOHAは、液の直接流出モデル、プール(液溜まり)からの気化モデル、タンクからの流出モデルなど、複数のモデルを使用して、化学物質の放出による危険地域の予測ができます。
Consequence Analysis & ALOHAを活用、全員で事故が発生する前に被害の大きさを事前評価し手を打つ
新人からベテラン、経営幹部、管理者は、Consequence Analysisを全員で事故が発生する前に被害の大きさを評価した分析結果を議論、コミュニケーションをする、未然に事故発生を防ぐための対策を全員一致の対策を講じることが重要なポイントです。
Consequence Analysisには、ALOHA 以外にも、ソフトウェアがありますがALOHAは使いやすいと感じます。
他のソフトウェアの例です、FRED,BREEZE、SLAB、Riskcurves, RiskSpectrum