Warren Blank’s The Nine Natural Laws of Leadership


リーダーシップに関する9つの自然法則

by ウォーレン·ブランク

 

 

9つのリーダーシップの自然法則についてまず次のサイトをクリックしてください。U.S. flag An official website of the United States government。

 自然法則は、一般には、自然界に存在する普遍的な原理や法則を指しますが、リーダーシップに関する自然法則は、リーダーシップという現象にも普遍的な原理や法則があるという考え方です。では、まずリーダーシップとは私は次のような理解をして行動しています。
「リーダーシップとは、自分の考えや目標をチームに伝えて、一緒に行動し、させる力のこと。その力を高めるためには、どんな考え方や行動が必要なのか、それぞれの状況に応じて適切に判断する、できるようになること。

では、法則って何でしょうか、もう一度整理してみます。

  • 一つ目は、人間が作った規則や決まりのことです。例えば、会社のxxx規定の多くの社内規定、○○要領書、等々通勤費用支払い規定などがこれにあたります。この意味でリーダーシップ法則は、お持ちの意思や目標、目的に基づいて決め、それを不言実行、言行一致するべきです。ご自身の法則を説明するときは、ご自身のリーダーシップの法則はどうしてこのようになっているのか、目的としているか、どのような内容や効果かについて、自らの言葉で明確にコミュニケートする必要があります。
      
     ここでリーダーシップの法則は自然界に存在する現象や事物の間に成り立つ必然的な関係のこととは違います。例えば、万有引力の法則などではありません。万有引力の法則は、人間が発見したもので、観察や実験によって検証されます。

少し長い前置きになりました。😊

 

ウォーレン・ブランクによる、リーダーシップに関する9つの自然法則

 

(『The Nine Natural Laws of Leadership』を日本語に訳す場合、そのまま「リーダーシップの自然法則」と訳すこともできますがしっくりきません。でも「リーダーシップの普遍原理」すなわちそれはリーダーシップに共通する基本的かつ普遍的な原理であるとすることでしっくりきています。「リーダーシップの本質法則」とし、リーダーシップの本質や真髄を表す法則とすることでもしっくりします。
 
  やはり上に書いたように、自然法則というよりも、リーダーシップに特化した普遍原理の意味合いとすると、私には、” ウンそうだよね”と自分でうなづき、腹落ちします。

では、9つのリーダーシップの自然法則(普遍原理)です。

「リーダーには喜んで従う部下がいる」

 
 
一番目の「リーダーには喜んで従う部下(フォロワー)がいる」については、きっと皆さんは、この一番目は当たり前だと思うでしょうね、そう思うのも無理はないでしょうが、でもこの単純な一文に隠された意味を考えてください。

 自分にフォロワーとしての部下がいなければリーダーになれないとしたら、(<—なぜってフォロワーがいなければリーダーの言葉を使うことはふさわしくない、lone wolfではありません、家族はいますが)リーダーは自分を支えてくれる部下を常に獲得することばかりに力を注ぐでしょう。

 「リーダーになりたい人の多くは、セミナーでは次のような質問があります。『どのようにリードすればよいのか(How to Do)』『リーダーになるには何をしなければならないのか(What should I do?) Tell me』と質問をします。
 
こんな質問をするのは?
リーダーは、いろいろなリーダーシップ本に書かれているリーダーに要求される事項は数多く、リーダーシップはそれらの要素から出来上がるのだ、との考えを持っているから、 ついどうなんですかと答えを聞きたくなります。
 
 『どうすれば人は自分に付いてきてくれるのか』『人は何を必要としているのか』『どうすれば味方(部下、フォロワー)ができるのか』といった自己内省の質問を自分にする、皆さんに必要なのはこれです、他人に聞くのではなく、自己カイゼンのため自分に問いかけ答えを求めることです。自然法則(原理)の9です。


 「何か価値のあることをやり遂げたいと思っているリーダーは、その目的のために他人を巻き込むことができる人です。書類契約上のことはするが、それ以外の仕事に対する使命感などはまったくない、というような社員をお持ちではないですよね。人を巻き込むということは、何もかも社員に押しつけて自分は自分の仕事をするということではなく、自分は社員全員(契約形態は違う人も一緒に)の心を『引きつけている』かな?『互いに協調しあっている』かな?を確認することがリーダーの仕事です。
 
 イエス·キリストは常に弟子たちの忠誠心を確認するために『私と共にいるか』と尋ね、答えを求めたそうです。

 仏陀は弟子たちに対して、イエス・キリストのように「私と共にいるか」と尋ねることはありませんでした。仏陀は弟子たちに自らを島とし、自らを頼りとし、他人を頼りとせず、法(仏法)を島とし、法を頼りとして、他のものを頼りとしないように教えました。仏陀は弟子たちの忠誠心を確認することよりも、弟子たちの悟りや解脱を重視しました。仏陀は弟子たちに対して、自分の教えを盲目的に信じるのではなく、自分で検証し、実践し、体験するように勧めました。仏陀は弟子たちに対して、自分の教えを聞くだけではなく、自分の教えを守ることが大切であると説きました。<–言行一致

仏陀が弟子たちに尋ねたことは、例として以下のようなものがあります。

  • 「苦しみは何か」「苦しみの原因は何か」「苦しみの滅は何か」「苦しみの滅する道は何か」(四諦)
  • 「何が善であるか」「何が悪であるか」「何が中道であるか」(三学)
  • 「何が正しい見解であるか」「何が正しい思考であるか」「何が正しい言葉であるか」「何が正しい行為であるか」「何が正しい生活であるか」「何が正しい努力であるか」「何が正しい念であるか」「何が正しい定であるか」(八正道)

上のように、仏陀は弟子たちに対して、「私と共にいるか」という忠誠心や帰依心を問うことではなく、「法と共にいるか」という智慧や修行を問うことが多かったと言えます。

 
bias
いずれにしても、皆様はいかがですか?コミュニケーションをしていますか?全体最適になっていますか?
左図のように部分解を求めチームはそれに集中している、ではありませんね。リーダーシップは図のような現場に出て、相互作用しあい全体最適解を得ることが大事です。

話し合い、何が正しい見解か、何が正しい思考か、についてコミュニケートするのがリーダシップ発揮の率先垂範です。
 
 
 

リーダーシップは相互作用の場である

ブランクさんの二つ目は、一つ目から派生したもので、リーダーに必要なのが部下ならば、リーダーシップは性格に左右されるものではなく、広い意味で、リーダーと部下との人間関係に左右される。その関係は「まるでダンスのパートナー同士のように切り離すことができない。·······一方が前に出れば他方が後ろにさがるという関係である。······リーダーシップは相互作用の場だと考えれば、理解しやすい。
 リーダーシップは個人の資質というよりも、むしろ個人と個人の関係にかかっている。······ジャック·ウェルチ(GE社)は強靭な精神があったからリーダーになれたのではなく、人々が従ったからリーダーになれた。マイクロソフトのビル·ゲイツのリーダーシップは革新性にあるのではなく、連帯感、つまりゲイツと社員との結びつきにあったのです。
 
 したがって、一般的にリーダーの中心的な課題は、仕事のうえで強固な人間関係を地位に関係なく平等に、忖度なく築くことにある。(<—信頼関係です)
 ブランクさんは、「リーダーとは、味方(フォロワー)を選ぶのではなく、味方(フォロワー)を集める人である」というジェシー·ジャクソンの言葉も引用しています。つまり、「優れたリーダーは常に、人・部下がリーダーシップを受け入れやすいように、橋を架け、共通の土壌を作る努力をしている」のです。
 

リーダーシップは一つの出来事である

 
三つ目の、リーダーシップは一つの出来事であるについて。

 人間関係は必ずしも長く続くとは限りません、したがって、リーダーシップが人間関係にあるならば、リーダーは永遠にリーダーであり続けることはできないしまたない。今日はリーダーであっても、明日もリーダーとは限らない。しかし、人が望んでいるのはそんなリーダーではない。 
 リーダーシップは、どうしても継続的なプロセスであるととらえがちだが、そのプロセスの中で、リーダーは人々を導き、人々はそれに従う。リーダーがステージにいる限り、人をリードしようと思い続ける限り、そのプロセスは永遠に続くと考えられていますが、ブランクさんはそのような理解ではなく、次のようだと述べています。
「リーダーシップとは一つの出来事である。リーダーと部下との相互関係は始まって、やがて終わる。リーダーと部下が集まるたびに、その場限りのリーダーシッブが生まれることもある。·····リーダーは様々なステージ、シーン、場面でリーダーシップを発揮しているときだけ、リーダーと見なされる。·····リーダーシップは様々な場面で必要となるがその人生から見れば期間は短く、リーダーシップとは一定の環境下でリーダーと部下との間の一時的な相互関係として生じるもの。

Excellent communication = > Excellent Business

 

パフォーマンス管理とリーダーシップ

U.S. flag An official website of the United States governmentリーダーシップの9つの自然法則 (opm.gov)から,引用しています。
 
 ウォーレンブランクさんの本には、パフォーマンス管理について特に書かれていませんが、リーダーシップの9つの自然法則には効果的なパフォーマンス管理の重要な側面が含まれています。優れたパフォーマンスの管理手法は、マネージャーをリーダーに育てるのに役立ちます。従業員と明確かつ正直にコミュニケーションをし、期待(期待値)を設定し、フィードバックを提供し、従業員のスキルを開発し、優れたパフォーマンスを認識することで、上司と従業員の間に信頼関係が生まれ、上司は単なる権威者ではなく、意欲的なフォロワーを持つリーダーになることに役立ちます。

 

 

様々に表現されているリーダーシップの属性や特徴


自分には何らかのリーダーとしての資質、素質はあるのだろうか?

以下、□をチェックください。あてはまっているかな、…

口人当たりがよい
口人を裏切らない
口良心的
口堅実
口積極的
口浮わついていない
口着実
口柔軟
口現実的
口目標がある
口上昇志向がある
口勇敢
口おおらか
口創造力がある
口幸せ
口賢明  

口野心家          
口率直
口忠実
口思慮深い
口達成志向
口自分を律する
口成熟した
口感性が豊か
口いいたいことは主張する
口威圧感がある
口穏健
口気取らない
口よく気がつく
口人をやる気にさせる
口開放的
口社交的
口楽観的
口気配りができる

口陽気
ロエネルギッシュ
口情熱的
口気高い
口物事に打ち込める
口熱心
口我慢強い
口落ち着いている
口負けん気が強い
口公平
口健康状態がよい
口粘り強い
ロコンセプトがある
口先見性がある     
ロバランスがとれている
口人に共感できる
口生産的  

 
チェックした結果が「少ししか当てはまらない」「ほとんど当てはまらない」、でも珍しいことではありません。良いことずくめの項目にいくらか圧倒されることもあるかもしれませんが。そして気落し、ガッカリすることはありません、よかったと有頂天になることもありません。

 理由は、リストの特性や特徴がリーダーとして本当に必要なのかどうか、権威の意見はかなり分かれています。本当に必要なのはリストアップされた項目の一部だけだという人、まったく別物だという人、場合によっては全部必要だという人、一般的には全部当てはまらないという人がいます。中には、自ら矛盾をはらんだ主張をする権威もいる。例えばジョン·ガードナーは、リーダーの属性リストを作成した後、「リーダーの属性を数字だけで機械的にとらえることがないように、調査は繰り返し行った。リーダーに必要属性は、実際に発揮されるリーダーシップの種類、おかれた状況、部下の質といった条件によって異なる」と述べている。(<—-条件によって異なるは、完全に同意できます)
 リーダーの属性や特徴とされるもののうち本当に不可欠なのはごくわずかで、大半は付け足しで状況によって不要だと考える権威もいる。例えば、かつて「会社病理の専門家」の異名をとった西欧人、マンフレッド·F·R·ケッツ·ド·ブリースは、リーダーの重要特性として、良心的、工ネルギッシュ、知的、支配的、自信がある、社交的、進取の気性に富む、仕事に関する知識が豊富、情緒的に安定している、などを挙げれば、ほとんどの研究者が賛成するだろうと書いている。(<—-これも完全に同意。)ただし、結論の一致している、ごく限られた領域以外では、「無数の説があり、小難しい、筋の通らない理屈にたちまち惑わされてしまう」と述べています。(<—これも完全に同意。)

 

まとめ

 
「リーダーに必要な属性は、実際に発揮されるリーダーシップの種類、おかれた状況、部下の質といった条件によって異なる」。

フィールドで「3現+2原」の『5ゲン』を活用し、チームメンバーに、” どうかな、私のコミュニケーション?”、と対話コニュニケーションをして、フォロワー、部下から教えてもらうのがいいでしょう。 
 
Excellent communication and self-improvement 

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